家を建てようと思い立った時、一番に思い浮かぶのが「住宅展示場にいってみよう」という事ではないでしょうか。
私は注文住宅を建設し5年が経ちましたが最初、何も知識がないままとりあえず住宅展示場に行ってしまったため、最終的に選んだ良いハウスメーカーに出会うまでかなり遠回りをしてしまいました。
今回はそんな失敗や後悔などの実体験を元に、スムーズなハウスメーカー・工務店選びのコツを紹介したいと思います。
結論:まずはカタログをとりよせて検討しておけば良かった…
結論から言うと、良いハウスメーカーに出会う近道は事前に様々な資料を取り寄せて検討することです。
そして、本や雑誌を読んで少しでも勉強しておくと実際に営業の人と話をするときでも自分で良し悪しを判断出来るようになります。
私はこのプロセスを全て飛ばして全くの知識ゼロで住宅展示場に一人で行ってしまったため、色んなハウスメーカーの営業の人達の言う話を判断出来なくて大変な思いをしました。
複数のハウスメーカーが無料で図面を作成してくれるという超便利なサービスもあります。
ハウスメーカーで家を建てようとおもったいきさつ
結婚した&アパート代がもったいと思い始めたから
結婚を機に家を建築することになりました。
とてもありがたいことに夫の親が元々建築用の土地を持っていたため、そこに建築することになりました。
まだ子供が居なくて、夫もあまり建築の知識もなく、日中は仕事で忙しいのでとりあえず私一人でハウスメーカー探しを始めることにしました。
夫の実家も某大手ハウスメーカーさんの家なのですが、夫が建築計画したわけでもないようで、私もずっとマンション暮らしで戸建ての知識がほぼ無い状態でした。
そんな知識ゼロの状態だったので、何となく「マンション選びはマンションのショールームに行こう」という感じで「家を建てるといえば住宅展示場」といった風に安易に住宅展示場でどれがいいのか探し始めてしまいました。
ハウスメーカー選びのポイント
実際に住宅展示場でハウスメーカー巡りをし、契約して建築した立場からのハウスメーカー選びのポイントを紹介します。

有名だったり、ランキング上位などの情報はあてにならない
知識がないため、誰でも知っているような大手ハウスメーカーなら安心かなと思いましたが、実際に住宅展示場に足を運んでみると色々違和感を感じました。
また、他サイトなどで紹介されているハウスメーカーランキングとかも、自分で悩んでハウスメーカーを決めた身からすると全然当てにならないな・・・と感じます。
確かに住宅着工件数などのデーターなどのランキングはその通り事実に基づいたランキングだとは思いますが、それと自分の理想の家を建てるのに必要な条件は全く別です。
ランキングは参考程度にして自分で少し勉強したり資料を取り寄せたりして検討する必要があります。
構造が納得行くものか
ある営業の人が、「どのメーカーで建築しても同じ間取り、外観、内装のものは作れる。違うのは構造。」と言っていました。
ローコスト住宅でも豪邸は作れるし、超大手ハウスメーカーでも狭小住宅は作れてしまします。
でも、構造が全然違うので、ハウスメーカーで注目すべき点は間取りとかよりもとにかく構造です。
一般的に頑丈だと言われてる鉄骨ですが、鉄は温まりやすく冷めやすいと言う点から、夏は熱く冬は寒いという事に繋がりやすいようです。
そんな中、私は木造で頑丈なハウスメーカーを選びました。
そして、あまりにも安いローコスト住宅だとやっぱり構造上少し不安が残りました。
そういうハウスメーカーさんは「地震の時のための耐震装置を入れているから大丈夫!」とアピールしていましたが、本当に頑丈な家ならばそんな耐震装置・免震装置は不要だそうです。
あと、構造をよく見るようにしていると、ハウスメーカーの人も「この人は本気で検討しているんだな」と感じてくれるみたいで色んな裏話を聞き出すことができて、希望する家造りのヒントになりました。
コスト的にどうなのか
後で知ったのですが、家を建てるなら地元の工務店さんなども検討した方が良いようです。
地域密着型の工務店さんなら住宅展示場のハウスメーカーなどの三分の一くらいの費用で建設できることもあるようです。
例えば大手ハウスメーカーだと、キッチンなど全てハウスメーカー指定の物しか使えないなど制約があったりしますが、工務店なら自前で格安で購入したキッチンを使っても良かったりしますし、かなりコスパ良く建設が可能です。
同じ間取りで複数のハウスメーカーで見積もりを取った所、最高で6000万、最安値は2000万くらいだったという話もあるので、住宅展示場に行く前にまず比較検討する事が大事です。
私は何も知らずにハウスメーカーしか行かなくて、ハウスメーカー側も「地元の工務店はどう?」なんてまさか教えてくれるはずもなく、ここは少し失敗したかなと思ってます。
(選んで建築したハウスメーカーさんには今でもとても満足はしていますが、知識として知っておきたかった…)
担当者の方との相性
おそらく、住宅展示場に入った時に最初に出迎えてくれる人がその後ずっと担当になると思うので運もあると思いますが、私が最終的に選んだハウスメーカーの担当者さんはかなり優秀で親身になって相談に乗ってくれる人当たりも良い方でした。
間取りなどのプラン作成まではその担当の人とのやり取りとなるので長い付き合いになります。
建築に入ると主に現場監督さんとのやり取りになり、仕様の行き違いなどトラブルがありましたが、良い担当者さんのおかげでスムーズに問題解決出来ました。
担当者さんとの相性はかなり重要だと思います。
担当者の保有資格
住宅展示場のハウスメーカーさんはほぼ確実に名刺をくれます。その名刺に一級建築士や二級建築士、ライフプランナーなど資格が書いてあるので、その資格をチェックするのもポイントです。
数人の担当者さんと図面の打ち合わせまで行いましたが、建築士などの資格を持っている人は本当に話がスムーズで安心感が抜群でした。
逆に、建築系の知識が無い営業担当の人だと「この間取りだともしかして実現できないかも…」などと言ってきたり少し不安が残る印象で、こちらでも色々調べて提案してみたりと気苦労が多く、結局そのハウスメーカーは辞めました。
こんなハウスメーカーは要注意
保証内容が微妙
〇〇年後に外壁などの修繕をすればまた〇〇年保証が付きますよと言う、何とも微妙な保証内容のハウスメーカーもありました。
しかもその修繕費用が数百万円を高額だったりして、最終的なトータル的な金額にするともう一軒建ってしまうくらいの金額になることもあり得るので保証についてはしっかり確認する必要があります。
とにかく契約を急ぐ&入金させようとする
一番ビックリしたのが、「11月中に契約すればキャンペーン適用だから、5日以内に200万入金して」と言ってきた某大手ハウスメーカー(Hハウス)です。
図面作成などのやり取りもしていない状態でとにかく入金というので、さすがにその時点で検討から外しました。
(しかもそのキャンペーンは年中やっている)
他のハウスメーカーのデメリットばかり言うハウスメーカー
数件ハウスメーカーめぐりをしていると、「あのハウスメーカーはこういっていたけどこのハウスメーカーだとどうなんだろう?」という疑問が出てきます。
そういう素朴な疑問を営業担当の人にぶつけてみると「あの工法だとね、」とか他ハウスメーカーのデメリットばかり言って、自分のメーカーのメリットしか言わない人も居ました。
最終的に選んだ担当の人は自社のメリット・デメリットをしっかり伝えて他社の批判はしない人でした。
デメリットばかり言うハウスメーカーさんは単純に聞いている立場からしても気持ちのいいものではありませんし、大事な家を建築するにあたってあまり信頼できないかなと思います。
まとめ:ハウスメーカー選びの反省点

・まずは本を読めば良かった
・その後資料請求して数社比較すれば良かった
・資料請求して知識を付けてから住宅展示場に行けば良かった
超素人による、反省点ばかりのハウスメーカー選びでしたが、最終的にはとても良いハウスメーカーと営業担当さんに巡り合うことが出来ました。
建築後5年経ちましたが、建築後すぐのちょっとした修正や1年点検、2年点検、5年点検と順調にサポートしてくれますし、住心地や間取りなどのプランも未だに大満足です。
支えてくれた営業担当の方は退職されてしまいしたが、その後でも年賀状もくれたりと本当に親身になって建築計画を考えてくれました。
あの時、妥協しないで良かったと本当に思っていますが、やはりもっと住宅展示場に行く前に勉強して資料請求して自宅で比較検討して情報を仕入れてから行けばもっとスムーズに、営業の人達に惑わされないでハウスメーカー選びが出来たと思います。
うもしこれから注文住宅を計画している方は、豪華な住宅展示場に行きたい気持ちはとても良くわかりますが、結果として遠回りをしてしまうことに繋がるので、しっかり知識を付けてから住宅展示場に行くようにしましょう。
すごく参考になった本▼
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私は今回、一人で住宅展示場に突然行ってしまいまい労力と時間をたくさんかけてしまいましたが、まずは早い段階で自宅で資料請求をして複数のハウスメーカーを比較検討すればかなり楽に知識を付けることが出来ますし、家族でゆっくり相談することも出来ます。
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まずは見積もりを取って比較するところから始めましょう。
ぜひ、ハウスメーカーどれがいいか迷っている方は参考にしてみてください。